家を建てるのにかかる期間は？全体スケジュールと早く建てるポイントも解説！

家づくりは一生に一度の大きなプロジェクト。だからこそ、「家を建てるのにどれくらいの期間がかかるのか」は、誰もが気になるポイントです。

限られた時間の中でスムーズに進めるためには、全体のスケジュールを事前に把握し、各ステップでの準備や判断を的確に行うことが欠かせません。

本記事では、家を建てる際、完成までの期間や各ステップの流れ、短期間で建てるためのポイントについて解説します。また、初めての家づくりで後悔しないための注意点や、信頼できる不動産会社の選び方についても詳しくご紹介します。

完成までの時間をムダなく、安心して家づくりを進めたい方はぜひ最後までご覧ください。

家を建てる際、完成までの期間はどのくらい？

家づくりには多くの工程があり、計画から完成・引き渡しまでにはまとまった期間がかかります。スムーズに進めるには、全体の流れと目安となるスケジュールを事前に把握しておくことが大切です。

・土地探しも含める場合：12〜18か月程度
・土地が決まっている場合：8〜12か月程度

上記のように、土地探しの有無で期間には大きな差が出ます。土地探しでは希望条件の整理や現地見学、価格交渉などに時間がかかりやすく、納得のいく土地に出会うまでに数ヶ月かかるケースも少なくありません。

一方で、土地が決まっている場合は、住宅会社の選定や設計・申請・工事へとスムーズに移行できるでしょう。

また、建築工事自体は着工から完成までおよそ3〜5か月が目安ですが、その前に必要な打ち合わせや確認申請などにも時間がかかるため、全体では1年近くを見込むのが現実的です。焦らず着実に進めることで、満足度の高い家づくりが実現できます。

家を建てる際にかかる期間をステップごとに詳しく解説

家を建てるまでには、段階的に進めるべきさまざまな工程があり、すぐに終わるものではありません。プランニングから入居までには、それぞれのフェーズに応じた時間が必要です。

ここでは、家づくりの全体スケジュールをステップごとに整理し、それぞれの所要期間の目安をわかりやすく紹介します。

1. 情報収集・住宅会社選び【1〜3ヶ月】
2. 間取り・仕様の打ち合わせ【1〜2ヶ月】
3. 建築確認申請・着工準備【1〜1.5ヶ月】
4. 着工〜完成【3〜5ヶ月】
5. 完成・引き渡し・入居準備【0.5〜1ヶ月】

以下に、それぞれのステップで必要な作業と目安期間について詳しくご紹介します。

1.情報収集・住宅会社選び【1〜3ヶ月】

家づくりの第一歩は、情報を集めて信頼できる住宅会社を選ぶことから始まります。モデルハウスの見学、住宅展示場への訪問、インターネットでの口コミ確認などを通して、自分たちの希望に合った会社を探しましょう。

検討する会社が多い場合や複数回相談が必要な場合は、期間が長引くこともあります。最適なパートナー選びは、後の工程すべてに影響を与えるため、焦らず丁寧に進めることが大切です。

2.間取り・仕様の打ち合わせ【1〜2ヶ月】

住宅会社が決まった後は、間取りや内装・設備などの仕様について詳細を詰めていきます。収納の場所、生活動線、将来のライフスタイルも考慮しながら決めるため、時間を要する工程です。

設備のグレードやデザインなどを選ぶ際に迷うケースも多く、打ち合わせ回数が増えることもあります。家族で優先順位を整理しておくと、打ち合わせがスムーズに進むでしょう。

3.建築確認申請・着工準備【1〜1.5ヶ月】

プランが決定したら、自治体へ建築確認申請を行います。これは法律に基づいて計画された建物であることを確認するための手続きです。

審査には通常1〜3週間かかり、その後、地盤調査や仮設工事、近隣挨拶などの着工準備が行われます。申請に不備があった場合は差し戻される可能性もあるため、住宅会社と緊密に連携を取りながら進めることが重要です。

4.着工〜完成【3〜5ヶ月】

建築工事が始まると、基礎工事から屋根工事、内装、外構といった工程が順に進みます。工事期間は住宅の規模や構造、季節（天候）によって変動がありますが、一般的には3〜5ヶ月程度が目安です。

工事中には数回にわたって現場確認が行われ、進捗状況や品質をチェックできます。天候不良や資材の納期遅れがある場合、やむを得ず期間が延びるケースもあるので注意が必要です。

5.完成・引き渡し・入居準備【0.5〜1ヶ月】

工事が完了した後は、最終検査（完了検査）を経て、引き渡しの準備に入ります。この期間に登記手続き、火災保険の加入、住宅ローンの実行などの事務処理も行います。設備の取り扱い説明や鍵の受け取りもこの段階です。

引っ越しの準備やインフラ（電気・ガス・水道）契約なども含まれるため、余裕をもって1ヶ月前後は見ておくと安心です。

家を建てる期間はなぜ人によって違うの？

家を建てる期間が人によって異なるのは、「条件」「選択内容」「進め方」によって必要な工程やそのスピードが大きく変わるためです。たとえば、土地の有無や住宅会社の選び方、建物の仕様の違いなど、さまざまな要素がスケジュールに影響を及ぼします。

主な違いの要因は以下の通りです。

土地探しが必要かどうか

土地を探す場合は、希望エリアや条件に合う物件が見つかるまでに数か月以上かかることもあります。

間取りや設備の自由度（注文住宅or建売）

注文住宅では設計の自由度が高いため、打ち合わせや仕様決定に時間がかかる傾向があります。

建築会社の着工タイミングや施工体制

人気の会社や繁忙期は着工までに待機期間が発生するケースもあります。

このように、それぞれの事情や選択によって進行スピードが変わるため、家を建てる期間には個人差が生まれるのです。希望の時期に完成させたい場合は、早めの準備とスケジューリングがポイントになります。

天候や季節によって工期に差は出る？

家づくりの工程には「外での作業」が多く含まれるため、天候や季節の影響を大きく受けるのが現実です。特に基礎工事や上棟、外壁・屋根の施工などは、雨や雪、気温の低下により工期が延びるリスクが高まります。

着工の時期をいつにするかは、家の完成時期にも大きく関わるため、慎重に検討すべきポイントです。主な注意点として以下が挙げられます。

・梅雨や台風シーズン（6〜9月）：雨天が多く、外構や基礎工事の進行に遅れが出やすくなる
・冬季（12〜2月）：地域によっては積雪や凍結の影響で施工が一時中断される場合もある
・春〜秋の晴天が多い季節（3〜5月、10〜11月）：工事がスムーズに進みやすく、人気の着工時期でもある

工期の短縮や予期せぬ遅延を避けたい場合は、「気候が安定している時期に着工する」ことも1つの戦略です。また、寒冷地では冬季着工不可の住宅会社もあるため、契約前に確認しておくことが大切です。

家を短期間で建てるために！知っておきたいポイント

家を短期間で建てるには、工程や手続きを効率化することが重要です。ここでは、標準プラン利用、書類準備、業者決定の３つの戦略を通じて、建築スケジュールを圧縮するための具体策を解説します。

• 間取り・仕様は標準プランをベースにする
• 着工までに必要な書類や手続きを事前に把握する
• 早めに住宅会社・不動産会社を決めて動き出す

次に、それぞれのポイント内容を詳しく見ていきます。

間取り・仕様は標準プランをベースにする

住宅会社の標準プランは、既に設計図が完成しているため、オーダーメイドに比べて打ち合わせ回数が少なく、確認申請の手続きも迅速です。事前にモデルハウスやカタログで仕様を理解し、標準仕様に沿って決定すれば、「部材選定」や「追加変更」による遅延を減らせます。

また、設計者や施工者の経験値が豊富なため、工事期間も安定します。標準プラン中心で進めることは、早期着工・完成への第一歩となるでしょう。

着工までに必要な書類や手続きを事前に把握する

建築確認申請や土地売買契約など、着工前には各種の書類手続きが必要です。不動産会社・住宅会社・市区町村で必要書類を早期に洗い出し、揃えておくことで着工までの時間を短縮できます。

たとえば、固定資産税納税証明、地盤調査報告書、上下水道加入申込書などは準備に数週間かかる場合も。これらをあらかじめスケジュールに組み込むことで、手続きの遅れによる工期の後ずれを防ぐことが可能です。

早めに住宅会社・不動産会社を決めて動き出す

施工業者や土地取得の候補を早期に固めることで、打ち合わせや見積り・諸手続きに時間的余裕が生まれます。複数社を比較し、相見積もりをとりながら契約先を決めることで、納得の内容でスムーズに進行できます。

特に、施工体制や着工スケジュールが明確な会社を選ぶと、申し込みから着工までのリードタイムを短縮しやすくなるでしょう。迷いを減らすことで、迅速な家づくりが可能です。

後悔しないために！初めて家を建てるときの注意点

家を建てるというのは人生で一度あるかないかの大きな決断です。特に初めての家づくりでは、「思っていたのと違った」と後悔しないための注意点を知っておくことが重要です。

ここでは、見落としがちな3つの落とし穴について順に紹介していきます。

• 予算は『建物本体』以外も含めて組むこと
• 間取りは『今』だけでなく『将来』を見据えて考える
• 安さだけで不動産会社・住宅会社を選ばない

次に、それぞれのポイントを詳しく解説します。

予算は『建物本体』以外も含めて組むこと

家を建てる際の費用としてまず注目されるのが「建物本体価格」ですが、それだけで予算を組むと後で大きなズレが生じる恐れがあります。実際には、外構工事・地盤改良・登記・火災保険・引越費用などの「付帯費用」も必要で、これらは総額の2〜3割を占めることもあります。

予算の見積もりでは、本体価格＋諸費用の合計をベースにした「総額」で考えることが不可欠です。あらかじめ余裕を持った資金計画を立てることで、予想外の出費による後悔を防げるでしょう。

間取りは『今』だけでなく『将来』を見据えて考える

今の生活に合った間取りを重視しすぎると、将来の変化に対応しづらい家になってしまうことがあります。たとえば、子どもが増えたり巣立ったり、親との同居や在宅勤務が必要になったとき、間取りが柔軟に対応できないと不便です。

可変性のある設計や、ライフステージに応じた部屋の活用計画をあらかじめ想定しておくことが大切です。10年先、20年先も快適に暮らせる家にするには、「未来の使い方」を視野に入れて設計することが後悔しない家づくりにつながるでしょう。

安さだけで不動産会社・住宅会社を選ばない

見積額が安いことだけを理由に住宅会社を選んでしまうと、後から性能面・施工品質・アフター対応などで後悔するケースが少なくありません。特に極端なコストカットは、断熱性や耐震性などの基本性能に影響を与える場合もあります。

会社を選ぶ際には、施工事例・担当者の説明力・保証内容なども総合的に比較検討することが大切です。「信頼できるかどうか」を見極めることが、長く安心して暮らせる家づくりにつながります。

信頼できる不動産会社の選び方

家を建てる上で、信頼できる不動産会社を選ぶことは非常に重要です。土地探しから購入手続き、住宅会社との連携まで、多くの場面で不動産会社が関わるため、対応力や信頼性が欠けていると、計画そのものがスムーズに進みません。

ここでは、信頼できる不動産会社を見極めるためのポイントを紹介します。以下の3つを意識すると安心です。

・実績や口コミから地域密着の信頼性を確認する
・説明が丁寧で、費用の内訳が明確である
・住宅会社と連携しやすい体制が整っている

まず、地域の土地事情に詳しい地元密着型の会社は、土地探しの提案力や価格相場に精通している点で安心できます。また、対応が丁寧で、費用の説明がわかりやすい会社は信頼性が高い傾向にあります。

さらに、住宅会社と連携しやすい体制がある会社を選ぶことで、家づくり全体の段取りもスムーズになるでしょう。契約前には口コミや評判、対応姿勢をしっかり確認しておくことが大切です。

千歳・恵庭・苫小牧でおすすめの不動産会社3選

北海道の千歳・恵庭・苫小牧エリアで家を建てるなら、地域特有の気候や生活環境に配慮した住宅設計ができる会社を選びたいものです。高気密・高断熱の性能、施工品質、サポート体制など、会社ごとに強みは異なります。

ここでは、各エリアで実績のあるおすすめの住宅会社を3社紹介します。

• コスモ建設株式会社
• 株式会社ロゴスホーム
• 株式会社一条工務店

以下、それぞれの会社の特徴を具体的に解説します。

コスモ建設株式会社

コスモ建設株式会社は、札幌本社のもと千歳・苫小牧にも店舗を構える、道内密着の注文住宅メーカーです。

特徴的なのは、高断熱・高気密仕様をベースとしたツーバイフォー工法に加え、自社大工・自社パネル工場による一貫体制です。これにより施工品質の安定とコストの最適化を実現しています。

加えて、土地情報の提供やリフォーム、アフターサポートにも注力しており、家づくりをトータルで任せられる安心感があります。モデルハウスも千歳・苫小牧エリアに常設されており、リアルに性能や間取りを体感できる点も好評です。

北海道の気候に強く、信頼性とコストバランスの両立を求める方におすすめの住宅会社です。

株式会社ロゴスホーム

ロゴスホームは、北海道内で高い着工数を誇る住宅会社で、千歳・苫小牧にも拠点を構えています。特に自由設計に強みがあり、顧客の希望を反映しやすいプランニングと、コストパフォーマンスに優れた住宅提案が特徴です。

標準仕様でも断熱・気密・省エネ性能がしっかりと担保されており、快適な住環境を実現。土地探し、資金計画、住宅ローン、アフターサポートまで一貫してサポートを受けられる体制も安心材料です。

モデルハウス見学やセミナーも積極的に実施されており、情報収集の場としても活用しやすいのが魅力。デザイン性と機能性を両立させたマイホームを、予算内で実現したい方におすすめです。

株式会社一条工務店

一条工務店は、「家は、性能。」を企業理念に掲げ、断熱・省エネ・耐震・耐久すべてにおいて業界トップクラスの性能を標準仕様で提供する大手住宅メーカーです。

北海道のような寒冷地でも快適に暮らせる全館床暖房、高性能樹脂サッシ、太陽光発電＋蓄電池など、先進の設備が標準装備されているのが特徴。道内にも複数の展示場があり、リアルな住環境を体感しながら検討できます。

さらに、国の補助金制度や住宅ローン控除などにも詳しく、制度を活用した提案力にも定評があります。住宅性能を妥協せず、長期的に安心して住み続けたい方にとって、最適な住宅会社といえるでしょう。

まとめ

本記事では、家を建てるのにかかる期間やそのステップ、短縮のための工夫点、注意点、そして信頼できる不動産会社の選び方までを解説しました。

家づくりにはおおよそ8〜18か月ほどかかり、情報収集から間取りの打ち合わせ、着工・完成、引き渡しまで、各工程で計画的な対応が求められます。スムーズに進めるには、書類や業者の準備を早めに整えることがカギです。

また、後悔のない家づくりのためには、不動産会社や住宅会社選びも慎重に行う必要があります。理想の住まい実現には、早めの行動と正しい判断が大切です。