2025年版｜北海道で使えるZEH住宅補助金まとめ

「北海道でZEH住宅を建てる際に利用できる補助金はある？」

「ZEH住宅の補助金を利用する際の注意点を知りたい」

このように、北海道でZEH住宅を建てる際に利用できる補助金があるのか気になっている方は、多いのではないでしょうか。北海道でZEH住宅を建てる際に利用できる補助金は、主に3つあります。

ただし、補助金それぞれに要件や補助額の上限が決まっているため、該当するかどうかを見極める必要があります。要件をクリアしていないと補助金を受け取れない可能性が高いです。

そこでこの記事では、北海道でZEH住宅を建てる際に利用できる補助金3つを解説します。ZEH住宅の補助金の利用で後悔しないためにも、この記事をチェックしてみてください。

ZEH住宅とは？

ZEH住宅とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、年間で消費するエネルギー量と、住宅で創る再生可能エネルギーの量がほぼ同等になる住宅のことです。高断熱・高気密の構造や、省エネ性能の高い設備を導入することで、冷暖房や照明、給湯などのエネルギー消費を抑えます。

さらに太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用して、消費エネルギーと相殺することで、年間を通じて実質的にエネルギー消費ゼロを目指せます。光熱費の削減だけでなく、環境負荷の軽減にもつながるのです。

国や自治体からはZEH住宅の普及を促進するための補助金制度も整備されており、住宅購入者にとって経済的なメリットもあります。快適でエコな暮らしを実現できる点が、ZEH住宅の大きな特徴です。

ZEH住宅で利用できる補助金の種類

北海道でZEH住宅を建築する際に利用できる補助金は以下の3つです。

• 住まいのゼロカーボン化推進事業補助金
• ZEH補助金
• 子育てグリーン住宅支援事業

それぞれの内容を把握して、利用できそうな補助金選びに役立ててみてください。

住まいのゼロカーボン化推進事業補助金

住まいのゼロカーボン化推進事業補助金は、住宅の省エネ化や再生可能エネルギーの導入を支援するものです。補助の対象となるのは、北方型住宅ZEROの新築住宅の取得または既存住宅のZEH改修です。

申請には、事前の計画書の提出や、工事完了後の性能評価が必要で、一定の基準を満たす必要があります。補助要件は以下の通りです。

• 補助金の交付対象事業は、令和5年7月14日以降に工事請負契約又は売買契約をしたもの
• 住宅取得者等以外に対し 、補助事業者が補助金の支出を行う場合は 、原則として工事請負契約や売買契約の締結時に、住宅取得者等と住宅事業者等との間で補助事業の実施や補助金の受取に関する取決めをする
• 建築基準法その他関係法令に、明らかな法令違反がない
• 『ZEH』補助が交付されていない
• 住宅取得者等は、竣工後少なくとも2日以上は展示の用に供すること。
• 住宅取得者等は、道が既存住宅の性能向上リフォームの促進を図ることを目的に、住宅の写真及び工事内容を広報等に必要な範囲で利用することを許諾する
• 住宅取得者等は、工事完了後、道が既存住宅の性能向上リフォーム又は太陽光発電設備及び蓄電池の導入の促進を図ることを目的とする広報等に協力する

引用元：北海道建設部住宅局建築指導課

住まいのゼロカーボン化推進事業補助金の補助額は以下の通りです。

• 北方型住宅ZEROの場合、225,000円／戸
• 住宅への性能向上リフォームの場合、250,000円／戸
• 住宅への太陽光発電設備及び蓄電池の導入の場合、150,000円／戸

引用元：北海道建設部住宅局建築指導課

ZEH補助金

ZEH補助金はZEH住宅とZEH+住宅新築を購入・建築する人向けに提供している補助金です。ZEH補助金の対象となる ZEH住宅とZEH+住宅は以下の通りです。

• Nearly ZEH
• ZEH Oriented
• Nearly ZEH＋

引用元：ZEH補助金

ZEH住宅のZEH補助金の要件は以下が挙げられます。

• 一次エネルギー消費量削減率（再エネ除く）:20％以上
• 一次エネルギー消費量削減率（再エネ等含む）:100％以上
• 外皮基準：ZEH強化外皮基準
• SIIに登録されているZEHビルダー/プランナーが関与（建築、設計または販売）する住宅であること

※Nearly ZEHは75％以上100%未満、ZEH Orientedは再生可能エネルギー未導入でも可

引用元：ZEH補助金

ZEH+住宅のZEH補助金の要件は以下の通りです。

• 一次エネルギー消費量削減率（再エネ除く）：30％以上
• 一次エネルギー消費量削減率（再エネ等含む）：100％以上
• 外皮基準：断熱等性能等級6以上
• SIIに登録されているZEHビルダー/プランナーが関与（建築、設計または販売）する住宅であること

また、以下の1、2のうち1つ以上採用すること

• 1、再生可能エネルギーの自家消費の拡大措置
• 2、高度エネルギーマネジメント

以下より1つ以上を措置すること

• 1-1.初期実効容量5kWh以上の蓄電システム
• 1-2.PVTシステム
• 1-3.太陽熱利用システム
• 1-4.昼間に沸き上げをシフトする機能を有する給湯機
• 1-5.電気自動車（PHEVを含む）の充電設備又は充放電設備

※Nearly ZEH+は75％以上100%未満

引用元：ZEH補助金

ZEH補助金の補助額は以下の通りです。

• ZEH住宅→55万円/戸
• ZEH+住宅→90万円/戸

引用元：ZEH補助金

子育てグリーン住宅支援事業

子育てグリーン住宅支援事業は、子育てグリーン住宅支援事業は、子育て世帯や若者夫婦が環境に配慮した住宅を取得する際に、国や自治体から補助金を受けられる制度です。

子育てグリーン住宅支援事業の対象者は以下を満たしている人です。

• GX志向型住宅または長期優良住宅かZEH水準住宅を新築する人
• グリーン住宅支援事業者と工事請負契約を締結し、住宅を新築する方

※長期優良住宅とZEH水準住宅は、子育て世帯または若者夫婦世帯のいずれか

※グリーン住宅支援事業者は、建築主に代わり交付申請等の手続きをして、交付を受けた補助金を建築主に還元する者として、予め本事業に登録した住宅事業者

引用元：国土交通省

子育てグリーン住宅支援事業の対象となる住宅は以下の通りです。

• 証明書等により、対象となる住宅の性能を有することが確認できる
• 建築主自らが居住する
• 住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下である
• 住宅の立地が立地等の除外要件に該当しない
• 未完成または完成から1年以内であり、人の居住の用に供したことがない
• 2026年1月31日時点で、一定以上の出来高の工事が完了している

引用元：国土交通省

子育てグリーン住宅支援事業の補助額は以下の通りです。

• GX志向型住宅→160万円
• 長期優良住宅→80万円
• ZEH水準住宅→40万円

古屋を撤去して場合、長期優良住宅とZEH水準住宅は20万円が加算される

補助金は追加設備などによる加算がある

ZEH補助金は、住宅の省エネ性能を高めることを目的とした国の支援制度で、標準的な省エネ設備だけでなく、追加設備の導入によっても補助金額が加算される仕組みです。太陽光発電や高断熱窓、蓄電池などを設置することで、基本の補助金に上乗せされる形で支給されるケースがあります。

より環境に優しい住宅を建てたい方にとって、初期費用の負担を軽減しながら高度な省エネ設備を導入できるのは大きなメリットです。補助金額の上限や条件は年度ごとに変更される可能性があるため、最新情報を確認することが重要です。

さらに、追加設備の選定次第で補助金の加算幅が変わるため、建築会社や専門家と相談しながら最適な設備構成を検討しましょう。

ZEH補助金を利用する際の注意点

ZEH補助金を利用する際の注意点は以下の3つです。

• 早めに申請をする
• ZEH補助金対象外のケースを把握しておく
• 対応可能な住宅メーカーかをチェックする

それぞれの注意点を把握して、ZEH補助金の利用で失敗しないようにしましょう。

早めに申請をする

ZEH補助金は予算に限りがあり、申請が遅れると受けられない可能性があります。申請手続きは建築工事が始まる前にする必要があり、工事中や完成後では原則として補助対象になりません。

計画段階から補助金の利用を意識して準備を進めることが大切です。また、申請書類の準備には時間がかかる場合があります。

必要な書類や手続きの詳細を事前に確認し、早めに対応することでスムーズに申請を完了させられます。早めの申請を心がけることで、予算切れのリスクを避け、安心してZEH住宅の建築を進めることが可能です。

ZEH補助金対象外のケースを把握しておく

ZEH補助金を利用する際は、対象外となるケースをあらかじめ把握しておくことが重要です。たとえば、建物の性能がZEH基準を満たしていない場合や、申請時点での建築計画が不適格と判断される場合は補助金の対象外です。

また、過去に同様の補助金を受け取っている場合や、住宅の用途が居住用以外である場合も対象外とされています。工事の途中で仕様変更があり、ZEH基準を下回る設備に変更した場合も補助金が受けられなくなる可能性があります。

対応可能な住宅メーカーかをチェックする

ZEH補助金を利用する際は、まず自分が依頼する住宅メーカーが補助金に対応しているかを確認することが重要です。すべての住宅メーカーがZEH仕様の設計や申請手続きをサポートできるわけではありません。

対応可能かどうかは、過去のZEH実績や補助金申請のサポート経験で判断できます。メーカーによっては、補助金申請のための書類作成やエネルギー計算を代行してくれるところもあり、負担を大幅に軽減できます。

また、補助金の申請期限や必要書類は厳格に定められているため、対応できないメーカーを選んでしまうと申請自体が難しいでしょう。契約前に必ずメーカーに確認し、補助金申請のサポート体制が整っているかをチェックしてください。

千歳・恵庭・苫小牧エリアでおすすめの住宅メーカー3選

千歳・恵庭・苫小牧エリアでおすすめの住宅メーカーは以下の3社です。

• コスモ建設株式会社
• 株式会社ロゴスホーム
• 株式会社一条工務店

それぞれの住宅メーカーの特徴を把握して、千歳・恵庭・苫小牧エリアで理想の家づくりができる住宅メーカー選びに役立ててみてください。

コスモ建設株式会社

コスモ建設株式会社は地元で高い評価を受けている住宅メーカーです。地域密着型ならではのきめ細やかな対応と、長年培った施工技術により、安心して住まいづくりを任せられます。

コスモ建設の魅力は、住む人のライフスタイルに合わせた自由設計が可能な点です。家族構成や生活動線を考慮したプラン提案で、快適で機能的な住まいを実現できます。

さらに、地元の気候に最適化した断熱性能や耐久性の高い建材を採用しており、冬の寒さや夏の暑さにも強い家づくりが特徴です。アフターサポートも充実しており、完成後も安心して長く暮らせる体制が整っています。

初めての住宅購入でも丁寧な相談が可能で、資金計画やデザイン選びまでしっかりサポートしてくれます。

株式会社ロゴスホーム

株式会社ロゴスホームは、地域に根ざした実績と信頼を誇り、快適で長く住み続けられる住まいづくりを提供しています。設計から施工まで一貫して自社で対応しているため、細部までこだわった理想の住宅を実現できます。

耐震性や断熱性に優れた住宅は、北海道の厳しい気候にも対応しており、四季を通じて快適に過ごせるのもポイントです。また、家族のライフスタイルに合わせた自由設計ができ、収納や動線、間取りの工夫にも柔軟に対応しています。

アフターサービスも充実しており、引き渡し後も安心して住み続けられるのも魅力です。

株式会社一条工務店

株式会社一条工務店は、高い断熱性能と気密性を誇る住宅を提供しており、北海道の厳しい気候でも快適に過ごせる住まいが実現できます。また、標準仕様で太陽光発電システムや省エネ設備を搭載しているため、光熱費の負担を抑えながらエコな暮らしを叶えられるのもポイントです。

設計の自由度も高く、家族のライフスタイルに合わせた間取りやデザインを柔軟に提案してもらえるのも魅力です。さらに、一条工務店は施工からアフターサービスまで一貫体制を整えており、入居後も安心して暮らせるサポートが充実しています。

長期保証や定期点検により、住宅の品質を長く維持できる点も大きな安心材料です。

まとめ

北海道でZEH住宅を新築する際は、3つの補助金を利用できます。できるだけ建築費用を抑えるには、補助金の活用が不可欠です。

補助金それぞれ要件や補助額が決まっているため、条件を満たすものを選ぶ必要があります。また、補助金を利用できる住宅メーカーであるかのチェックも必要です。

この記事を参考にして、ZEH住宅を新築する際の補助金選びに役立ててみてください。